【フランス語】DALF C1 面接試験で25点中23点をとった勉強法&試験対策〜面接って結局なにするの?編
こんにちは。ふらごがくです。
先日、フランス語の試験 DALF C1に合格しました!(にこにこ)
しかも、スピーキングが25点満点のうち23点という好成績!
DALF C1はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのセクションからなるのですが、
DALF C1のスピーキング(面接)はだいたい13点ほどあれば合格できるので、すごくいい評価をいただきました。
そこでこの記事では DALF C1試験の「面接って結局なにをするの?」と、実際の試験の流れを語ります! ↓↓↓
体験談の少ない試験なので参考にしてください!
それではいきましょう!
①: DALF C1の面接はエクスポゼ(発表)+デバ(討論)
DALF C1の面接試験は、大きく分けて2つのパートに分かれています。
それがエクスポゼ(発表)とデバ(討論)です。
面接試験はエクスポゼ→デバの順
DALF C1の面接試験はエクスポゼ→デバの順で行われます。
面接試験では、まず決められた「テーマ」を与えられ、そのテーマをもとにして受験生は試験官の前で15分〜20分程度、フランス語で発表をします。これがエクスポゼです。
そして、エクスポゼが終わった後、発表した内容と結論について、試験官からいくつか質問や反論が来ます。受験者は、先に自分がエクスポゼで出した結論を守りながら、試験官の反論に答えます。試験官はさらに反論を繰り返し、受験生はさらに反論します。これがデバです。5分〜10分程度、こうやって話を続けられたら、デバは終わりです。
面接試験の点数は、エクスポゼの点とデバの点、そして文法の正確さや発音などの総合点の合計になります。
大事なのはエクスポゼ
エクスポゼ→デバという面接試験の流れからして、エクスポゼが一番大事です。
なぜなら、試験官はまず受験者がエクスポゼで発表した内容をもとに、デバで討論を仕掛けてくるからです。
デバで何を訊かれるかは、その前のエクスポゼで何を発表できたかで変わってきます。
たとえばエクスポゼが「〜はいいものだ」という結論なら、試験官はデバで「〜には良くない面もある」と反論してくるわけです。
もしエクスポゼでぼろぼろな発表をして、発表の結論がはっきりしないと、試験官もその後に何を討論すればいいか分からなくなってしまいます。
反対にエクスポゼをうまく終わらせたら、デバがスムーズになります。
実際に面接試験の配点を見ても、試験全体が25点満点のうち、
エクスポゼの部分が8点、
デバが5点、
ボキャブラリーや文法など総合点が12点
なので、最悪デバが0点でも、その他でまあまあの点を残せれば合格できます。
では、エクスポゼではどういう発表をするのでしょうか?
②: エクスポゼとは?
発表を通じて「問い」に答える
エクスポゼとは、あるひとつの《問い》に自分なりに答える発表です。
エクスポゼでは、受験者はまず、あるトピックとそのトピックに関係する資料をもらいます。
そして資料を読みながら、もらったトピックに関係するあるひとつの《問い》を考え出し、発表ではその《問い》を考察します。そして発表の最後には、その《問い》への自分なりの答えを出す必要があります。
具体例を挙げると、たとえば「気候変動 changement climatique 」に関する発表をしなさいと言われたら、「気候変動は止められるか?」という《問い》を軸に発表できますよね。
これが、DALF C1試験で求められる発表です。
ただ単に「世界の平均気温は上がり続けている」「温室効果ガスを排出しないエネルギーが求められている」といった事実を紹介するだけでは不十分なんです。
「自分の答えられる問い」に答えよう
エクスポゼの軸になる《問い》は、もらったトピックに関係していれば、自分の好きなように決められます。
ですが、《問い》には答えやすい問いと難しい問いがあります。エクスポゼでは、自分が答えられる問題を決めて発表しましょう。
例えば、イエスかノーかで答えられる質問は答えやすいですよね。
テーマが「テレワーク」だったら、「テレワークを促進するべきか?」とか「テレワークは働く人のためになるか?」は考えやすいし、発表もしやすそうです。
答えの出ない問いには手を出すな(人生の意味とか…)
逆に言えば、エクスポゼでは自分の答えられない問いを扱ってはいけません!
例えば、テーマが「高齢化」だったとして、「人はなぜ老いるのか」「老年を生きる意味」など考え出したら答えは(たぶん)出ません。こういうのは哲学者が一生を使って考える仕事です。
DALF C1の試験では、2、3枚のドキュメントを読んでからエクスポゼを作るまで、許された時間はたったの1時間です!
エクスポゼの準備時間は短いです。
間違っても試験時間中に哲学者にならないようにしましょう。
それでは、DALF C1面接試験の具体的な流れを書いていきます。
③:〜試験の流れ〜
ふらごがくがDALF C1を受験したときには、面接試験は次の流れで進みました。
試験会場によって細かいところが違うかもしれません。
どきどき♡テーマをくじ引き→
面接試験の時間になると、受験者は試験場の職員に呼ばれて、いくつかの封筒を見せられます。受験者はその封筒から1つを選びます。
封筒には、面接試験でのテーマが2つと、それぞれに関係する記事などの資料が2〜3枚入っています。
受験者は2つのテーマのうち自分の話しやすい方を選んで発表します。
→別室へ移動し→
くじを引き終わったら、別室に案内されます。
この部屋で受験生は発表の準備をすることになります。
準備時間は1時間です。
別室には筆記用具と仏仏辞書、もらった資料以外は持って入れません。
かばんは別のスペースに置いていきます。
余談ですが、ふらごがくがこの面接試験を受けた時、貴重品の入ったかばんを試験会場の廊下に置いていかなければならなくて、盗まれないか気が気じゃありませんでした。
試験会場の人がいたとはいえ、誰でも出入りできるスペースにスマホやクレジットカードやら家のカギを置いていくのはちょっと……
試験に集中できなくなってはいけないので、試験当日は貴重品を持ってこないのもいいかもしれませんね。
→資料を読み→
そして、別室でもらった資料を読みながら、発表する《問い》と結論、発表全体の構成を考えます。
発表の作り方はこのテキストで勉強しました。
このブログでも別の記事で発表の作り方を解説するつもりです。
→発表原稿を作って→
発表の構成ができたら、発表のときに持ち込むメモを作ります。
面接試験の準備室には白紙のA4用紙が2〜3枚用意されていて、メモに使えます。
作ったメモは面接試験に持ち込めます。エクスポゼとデバの間、そのメモを見ながら発表ができます。
もちろん、発表の最初から最後までメモを読み上げるだけだと減点されるのですが……。
自分にとって分かりやすいメモを作るのが大事です。
ちなみにこのドキュメントを読む〜発表原稿を作る間は仏仏辞書が使えるのですが、正直なところ、ふらごがくが受験したときには原稿を作るだけでも持ち時間がギリギリで、辞書を引くひまがありませんでした。
仏仏辞書は、おまじない程度と思って持っていくといいのではないでしょうか。
→いざ発表!
1時間の準備時間が終わると、受験生は試験室に案内されます。
試験室には試験官2人がいます。受験生は2人の前で発表をし、それから討論します。
結論: 普段から問いを立てる練習をしておこう
まとめると、
- DALF C1の面接試験には発表パートと討論パートがある
- 発表パートが重要
- 発表では決められたトピックについて自分で問いを立てて自分なりの考えを話す能力が必要
ということでした。
「自分で問いを立てて自分なりの考えを話す能力」は、ことばの勉強とはまた別ですよね。
ふらごがくは、DALF の試験前に、日本語でも、自分の考えを筋道立てて話す練習をたくさんしました。
日本語で語れないことって外国語だともっと語りにくいですよね。
DALF C1 合格にはフランス語+議論の練習がカギになりました。
ただし、DALFは世界中の人が受ける試験なので、宗教や政治など、センシティブな分野は出題されないといわれています。
(国際関係、移民、戦争、紛争、テロ、植民地主義、などなど)
DALF C1でよく出題されるテーマを書いたウェブページはいろいろあるので、参考にしてみてください。
これがDALF C1試験の流れと、試験対策のあらましです。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
DALF C1 試験を受ける人や受けようか迷っている人の参考になれば嬉しいです。
それではまた! A bientôt !
※この記事は作成後、URLを変更しています。グーグル検索などから旧URLにアクセスしてページが見つからなかった方には申し訳ないです!