ふらごがく

おすすめの語学参考書や試験対策など役立つ情報を発信していきます。

【はじめて学ぶ人向け・キャンペーン中無料の書籍も!】 フランス語テキストのおすすめ10選【独学で仏語を習得!】




こんにちは。ふらごがくです。

フランス語を学び始めて約7年が経ちました。継続してきたわけではなく、1年近くやめてしまったり、途中で韓国語やドイツ語に手を出したり(これも今はほったらかしですね)、必要に迫られて英語をガリ勉したりと、紆余曲折がありました。

今思えば出だしの時期が一番大変でした。どの参考書がよかった、などはやってみてからわかるので。自分のいろいろ試した記録を、ほかのフランス語を学んでいる人にも役立つように残しておきたいと思います。

そこでこの記事では、フランス語を初めて学んでみたいという方におすすめのテキスト・辞書を紹介します。それぞれ、テキストの特徴とメリットをしっかり語っていきます

それぞれ比べて、初めてのテキスト購入の参考にしてみてください↓↓↓

※この記事の目次はここで紹介するテキストの一覧になっています。
それぞれ、テキストの紹介の最後にある「おすすめテキスト一覧へ戻る」ボタンをクリックすると、この目次にジャンプします。
紹介しているテキストをいろいろ見比べてみて、ぴったりの1冊を探してみてください。

 

それでは10選スタートです。

(1) 最初は定番の1冊:
ゼロから始める書き込み式フランス語BOOK ¥1,100

 

ゼロから始める書き込み式フランス語BOOK ¥1,100

まずは定番の1冊『ゼロから始める書き込み式フランス語BOOK』を紹介します。

この「書き込み式BOOK」シリーズはフランス語の他にもスペイン語やイタリア語、ドイツ語など数多くありまして、よく書店でも見かけるのではないでしょうか?

ノートブック形式の大型本で、フランス語の基本文法を自分で書き込みながら学べます自分がどこまで学んだのか一目で分かりますし、手を動かすと覚えやすいですよね

この『ゼロから始める書き込み式フランス語BOOK』はよく利用されているテキストだからでしょうか、アマゾンではほぼ新品状態のユーズド本が多く出品されていて、¥1〜から購入できます。最初の1冊として試してみてください。

 

(2) キャラ濃い先生とマンツーマンレッスン:
フラ語入門 わかりやすいにもホドがある! ¥1,760

フラ語入門 わかりやすいにもホドがある! ¥1,760

読むタイプの教科書ではこの『フラ語入門 わかりやすいにもホドがある!』が一番のおすすめです。

この『フラ語入門 わかりやすいにもホドがある!』は、フランス語を一から学ぶ人向けにフランス語の発音と文法を総合的に解説しています。スタイルとしてはフランス語の授業で先生が話すことを書き起こした感じで、話し言葉でフランクに教えてくれます。

この『フラ語入門 わかりやすいにもホドがある!』では出てくるすべてのフランス語に発音がカタカナで書いてあるのが優しいです。印刷は黒字とワインレッドのバイカラーで、大事なところをしっかり強調してくれます。イラストや図も各所にあり、まるで整理上手な友達のノートを見せてもらっているような感覚で読めます。

内容としても、フランス語の名詞の性から、動詞の現在、過去(とさらに過去を示す「大過去」も)、未来、接続法、条件法まで、フランス語会話で使う文法が全部カバーされています。文法についてはこの『フラ語入門 わかりやすいにもホドがある!』だけで仏検準1級合格レベルまで届くんじゃないかなと思います。

そしてこの『フラ語入門 わかりやすいにもホドがある!』をおすすめする最大の理由が、このテキストのキャラの強さにあります。

このテキスト、レッスン形式で(各章は第○課と書く)進んでいくのですが、その中盤「17課 人称代名詞直接目的語」の章を見てみましょう。

あれはたしか、みなさんと付き合い始めて間もない頃(5課)のことです。「否定のde」のところで、この「直接目的語」という言葉が出てきました。この言葉を見た瞬間、みなさんは心を閉ざしかけましたね? いいえ、隠してもだめです。はっきり分かりました。でもそのとき、「17課になったら、きっとやろうね」と、みなさんと固く約束しました(したか?)いいでしょう、付き合いますとも。……一緒に行きましょう、手を取り合って(セクハラに注意)

……。

もう、この『フラ語入門 わかりやすいにもホドがある!』がどういう教科書なのか、わかってきたのではないでしょうか? そう、こういうノリです。

ほかにも、

毎日毎日 Je t'aimeって言われるより、年に1度、ぽつりと言われたほうが強調の度合いは高いですものね

や、

でもね、人生、楽なことばかりでもまたツマラナイし……。さ、次いこ、次!

とか、

受動態を学ぶ課の副題が

愛されるという、甘美な♡地獄

とまあ、そういう感じの教科書です。ひとつの課が終わると「お疲れ様でした」で締めるところもすごいなあと思います。「愛されるという、甘美な♡地獄」なんてフレーズが出てくる語学テキストってあります?? なかなかないテキストですよね。

でも、こういう先生、いますよね? キャラが濃くて押しが強い先生。苦手な人ももちろんいるとは思うんですが、ハマればすごくハマると思います。

このテキストの著者、清岡智比古(きよおか・ともひこ)さんはNHKフランス語講座にも出演経験のある、定評ある先生のようです。経験もクセもある先生のフランス語授業を『フラ語入門 わかりやすいにもホドがある!』で受講してみてください。

 

 

 

(3) 電子書籍で持ち運びラクラク
NHKラジオ まいにちフランス語  電子版 ¥530

NHKラジオ まいにちフランス語  電子版 ¥530

次におすすめするのはNHKラジオ講座テキスト『NHKラジオ まいにちフランス語』毎月号です。

このテキストは、1ヶ月間のラジオ講座の内容と関係する書き下ろしのコラムをまとめた小冊子です。「まいにちフランス語」では、1日15分、文学や演劇、旅や食事、ちょっとしたパーティーなどの身近なシーンを題材に、フランス語の表現と文法を覚えていきます(旅や食事はこのコロナ禍では身近なシーンと言えるのかわからなくなってきましたが……)。講座は入門編と応用編があり、幅広いレベルに対応しています。

NHKラジオ講座、これが案外ためになるんですよね。日本語で話す教員とフランス語で話す教員が1人ずついまして、1人がフランス語で言ったことをもう1人が日本語で言い換えるので、聞き取りの練習にもなるんです。

このNHKラジオ まいにちフランス語』のテキストは現 Kindle などの電子書籍で買えます。その上、電子バージョンでは割引があり、紙書籍に比べて少し安くなっています。これが便利なんです。この『NHKラジオ まいにちフランス語』は、月々の小冊子は薄いんですが、1年間続けるとなんやかんや、かさばります。電子書籍だと省スペースで続けやすいです。

NHKラジオ講座スマートフォンアプリ「NHKゴガク 語学講座」で聞き逃し配信もあります。この『NHKラジオ まいにちフランス語』で、通勤などのスキマ時間を使ってフランス語を学んでみましょう。

 

(4) 初学者から上級者まで使える:
ロベール・クレ仏和辞典 ¥3,520

 

ロベール・クレ仏和辞典 ¥3,520

学習を進めていくと、辞書も欲しくなってきますよね。そこでおすすめするのが『ロベール・クレ仏和辞典』です。

この『ロベール・クレ仏和辞典』は新書本と同じようなサイズで、約22,000語を収録しています。重さは辞書本体が 569gと軽くて持ち運びしやすい。その上、日常のシーンで使いやすい例文が多く、日常生活で「フランス語でこれはなんて言うんだろう?」と気になったとき、この辞書が頼りになりました。

 

上の『ロベール・クレ仏和辞典』で物足りなく感じるようになったら下の『ロワイヤル仏和中辞典』をおすすめします。

こちら『ロワイヤル仏和中辞典』の見出し語は約90,000語。その分、サイズも一回り大きく、重いですが、頼りになります。こちらの例文は過去の文学者、政治家からの引用が多く、格調高い印象です。

はじめてのフランス語辞書として『ロベール・クレ仏和辞典』はおすすめです。

 

 

 

(5) リズムに乗って楽しく記憶:
聞いて覚えるフランス語単語帳 キクタンフランス語  入門編  仏検5級レベル CD付 AmazonAudible版 ¥0(聴き放題プラン)

 

 

聞いて覚えるフランス語単語帳 キクタンフランス語  入門編  仏検5級レベル CD付 AmazonAudible版 ¥0(聴き放題プラン)

単語帳としては定番『キクタン』シリーズをおすすめします。

キクタン』のリスニングCDは、日本語とフランス語を交互にリズムよく聞きながら自然と覚えさせてくれます。このリズムに乗って覚えるレベル別単語帳の定番がなんと記事執筆時点(2022/03/15)でaudible版無料!

この機会にぜひ試してみてください。また紙書籍バージョンもアマゾンでお手頃なユーズド本がたくさんありますので(これがメジャーな語学参考書の強みですよね)、気軽に購入できます。

仏検○級レベルと細かくレベル分けされているので、自分の学習進度にあった1冊を見つけてみてください。

仏検4級レベルと、3級レベルもリンクしておきます。

上が仏検4級、下が3級向けの『キクタン』です。

 

 

 

(6) 単語と例文をセットで覚えられる:
仏検3・4級必須単語集 プティ・ポワ ¥1,760

 

仏検3・4級必須単語集 プティ・ポワ ¥1,760

次に紹介する単語集は『仏検3・4級必須単語集 プティ・ポワ』です。

この『仏検3・4級必須単語集 プティ・ポワ』は、仏検3級・4級に出題される単語をカバーしています。例文とコラム、リスニングCD付きで、仏検3級・4級に合格できるボキャブラリーを身につけられます。学習の一環として検定を受けて、自分がフランス語をどれだけ身につけられてきたか確認してみるのはいいアイデアだと思います。

さて、初めてフランス語を学ぶ人に仏検3級、4級レベルの単語集を薦めるのはなぜ? と思われるかもしれません。確かに、まったくの初心者なら仏検を5級から受験する人も多いかもしれませんね。ですが、ふらごがくは初学者にこそ仏検4級からの受験をおすすめします

その理由を書いてみます。

仏検4級レベルは基礎的なフランス語の読み・書き・聞きができるというレベルで、仏検公式サイトによれば100時間の学習が目安となっています。この100時間とは、フランス語の学習を毎日15分なら最短約8ヶ月、1年ほどで達成できる勉強時間です。対して仏検5級合格の目安は約50時間と、約3ヶ月あまりで合格できる内容になっています。ですから、5級と4級は相当難易度が違っているんです。しばらく学んでからの「力試し」としては、仏検4級のほうが難しいからこそ、チャレンジのしがいがあるのではないでしょうか。

「1日15分」を毎日、と言うと大変に聞こえるかもしれませんが、さきほどのNHKラジオ講座が1日15分だと言われるとイメージがついてきます。この『仏検3・4級必須単語集 プティ・ポワ』で、1年後の力試しに向けて、大事な単語を身につけていってみてください。

 

(7) 通じる発音を身につける:
30分あればフランス語はだいたい読める Kindle Unlimited版 ¥0

30分あればフランス語はだいたい読める Kindle Unlimited版 ¥0

フランス語の発音をもっとやってみたい方におすすめなのが『30分あればフランス語はだいたい読める』です。

この『30分あればフランス語はだいたい読める』は、上で紹介した『仏検3・4級必須単語集 プティ・ポワ』と同じ人が書かれていて、「久松フランス語ゼミ」というシリーズの1冊です。

この『30分あればフランス語はだいたい読める』で、フランス語を“日本語っぽくても「通じる」発音”で話せるようになります。ふらごがくはある程度フランス語に慣れてきてから発音を勉強しなおしたのですが、発音に自信がつくと、がぜんやる気が出ますよね。

そしてこの『30分あればフランス語はだいたい読める』は、記事執筆時点(2022/03/15)でKindle Unlimited で ¥0! 「もっと早く出会いたかった!」と思う1冊と一緒に、学習を始めてみてください。

 

 

(8) 力試しに向けて:
仏検公式ガイドブック 3級・4級・5級 ¥1,980

仏検公式ガイドブック 3級・4級・5級 ¥1,980

上でも触れましたが、フランス語学習の習熟度を測るために仏検を受験してみるのはいいアイデアかと思います。そこでおすすめするのが、仏検の運営団体が出版している『仏検公式ガイドブック』です。

この『仏検公式ガイドブック』は試験の流れ、内容を詳しく解説してくれています。やっぱり試験を受けるからには合格したいですよね。仏検がどういう試験なのか、このテキストで触れてみてください。

 

 

(9) 豊富な例題と丁寧な解説:
仏検合格のための傾向と対策 4級 ¥2,750

仏検合格のための傾向と対策 4級 ¥2,750

仏検を受けてみる人におすすめしたいのがこの参考書『 仏検合格のための傾向と対策 』シリーズです。

この『 仏検合格のための傾向と対策 』シリーズは、フランス語の演習問題を仏検の出題形式と同じやりかたで解くことができる問題集です。各級のテキストで、試験の概要紹介、過去問、例題、発展問題、模擬試験が収録されています。問題集なかでも『 仏検合格のための傾向と対策 』は問題集だけど解説が充実しています。読み物としても楽しめる問題集です。

この『 仏検合格のための傾向と対策 』も、仏検4級レベルを最初のステップとしておすすめします。問題の解説も、4級、3級のあたりからより面白くなってくる印象があります。

仏検5級レベルと3級レベルの参考書もリンクしておきます。

上が5級、下が3級の『 仏検合格のための傾向と対策 』です。

 

挑戦するレベルに合わせてチェックしてみてください。

 

 

(10) フランス語でフランス語を学ぶ:Communication progressive du Français (コミュニカシオン・プログレッシブ・ド・フランセ)音声CD付 ¥4,743

Communication progressive du Français (コミュニカシオン・プログレッシブ・ド・フランセ)¥4,743

最後におすすめするのは、フランス語で書かれたフランス語の教科書『Communication progressive du Français (コミュニカシオン・プログレッシブ・ド・フランセ)』です。

外国語で外国語を学ぶ、というと難しそうに思われるかもしれませんが、この『Communication progressive du Français (コミュニカシオン・プログレッシブ・ド・フランセ)』は本当に一からフランス語をフランス語で学ぶための教科書です。市場での買い物、郵便局でのやりとりなど、日常生活のワンシーンでどんなフランス語を使うのか学べます。このテキストは難易度ごとにいくつかのレベルに分かれていて、最初は「A1 débutant」とタイトルにある初学者向けレベルがおすすめです。

CD付属、豊富な例とカラフルなイラスト、図表で見やすいテキストでもあります。

ですが注意してください、フランスの語学テキストは解答冊子(Corrigé)が別売りなことが多いです! アマゾン日本版では解答冊子の出品があったりなかったりなので、注文できるかこまめにチェックするか、Amazonフランス版やドイツ版で日本に配送可能な出品者から注文するのがよさそうです。

こちらが『Communication progressive du Français (コミュニカシオン・プログレッシブ・ド・フランセ)』の解答冊子です。

たまに、実店舗でも大型書店なら洋書・洋書参考書コーナーに在庫があったりもしますので、見に行ってみてください。

フランス語でフランス語を学ぶ。いちばん身に付く方法なのではないかと思います。『Communication progressive du Français (コミュニカシオン・プログレッシブ・ド・フランセ)』で、少し違うやり方でフランス語のスタートを切ってみてください。

 

 

まとめ: セール・キャンペーンを駆使して自分ぴったりのテキストを探そう

これが、フランス語を初めて学ぶ人向けのおすすめテキスト10選です。

今回この記事のために調べ直してみて実感しましたが、語学参考書はセールが多い! キンドルなどの無料か割引キャンペーンを駆使すれば、ユースフルなテキストがびっくりするほどお手頃に手に入ります。また、アマゾンなどのネットストアではよく購入されている定評のあるテキストほどユーズド本の出品も多いですから、上に紹介した半額以下で手に入るものも多いです。

この記事を参考に、テキストをいろいろ試して、自分にぴったりのものを見つけてみてください。この記事がフランス語をこれから学ぶ人、学ぼうか迷っている人のためになればうれしいです。

それでは、A bientôt ! 

※この記事は作成後、URLを変更しています。グーグル検索などから旧URLにアクセスしてページが見つからなかった方には申し訳ないです!